2017年度選手評価 52・益田直也

益田の2017年の成績は、38試合に登板して0勝4敗9S、防御率5.09という結果に終わりました。
年々悪くなってきているのが心配で、5年間50試合以上登板で酷使され続けてきた反動が来ているように思えます。
ピッチングに大きな変化があるわけではないですが、球のキレがルーキー当初よりも無くなってきているように思います。
2段モーションのような溜めを作って投げるフォームがなんとなくバラバラになってきているような気がしていて、それも勤続疲労による下半身の粘りの衰えが影響しているのだと思います。
また、ピッチングの組み立て(キャッチャーとの相性)も悪く、カットボールの被打率が4割に到達しているところにその根拠を示せます。(ストレート:被打率.324、スライダー:333、シンカー:.250)
変化球の割合はストレートとシンカーで70~80%を占めているのですが、その割にカットボールを打たれる確率が高く、相手打者はスライダーとカットを狙っている可能性が高いです。
つまり、益田としては決め球のシンカーまで持っていくところで苦労しており、そうなるとカウントを整えるボールが必要になってきます。
それが外角低めのストレートなのか、カーブやチェンジアップのような緩い球なのかは分かりませんが、シンカーを生かすためにはどうするかという視点が大事になってくると思います。シンカーをファールで粘られて、投げる球が無くなってしまうシーンもよく目にしましたから、困ったときの外角低めのストレートにはもっと磨きをかけてもらいたいです。
益田が勝ちパターンの中に入れるかで来季のマリーンズの順位は変わってくるでしょうから、きちんと身体のケアをしつつ、上記の課題をクリアして開幕を迎えてもらえればと思います。
2017年総合評価:5
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