【千葉ロッテ】2019年度選手評価 7鈴木大地

今回はFA宣言をして退団濃厚な鈴木大地の評価記事になります。
2019年度の鈴木大地は、レアードの加入と中村奨吾&藤岡裕大の監督贔屓により開幕ベンチスタートとなりましたが、腐らずにキャリアハイの成績を残してくれました。
ファーストを守ったり外野を守ったり。バッティングは好調をキープしていたのですが、守備はたらい回しに、出れるところで出たという感じです。
連続試合出場が初っ端から途切れるなどの逆境を乗り越え、打率.288、本塁打15本、打点68という好成績を出せたのは大地だからこそであり、誰よりも努力し、誰よりも必死というのが伝わってきましたよね。他の選手も必死なんでしょうが、やっぱり今年の大地の気迫には及んでいないように思えます。
本人も言ってましたが、「技術云々ではなく、気持ち」というのは何だかんだ結果を残すためには必須で大前提な要素であり、これは見習いたい部分だと思わされました。
6月16日の中日との交流戦では、大地のホームランから始まり、大地のバットを折りながらのサヨナラタイムリーで5点差を大逆転勝利。本当に感動させてくれましたよね。
必死だからこそ人を感動させることが出来る。これ、ビジネスなど他のことに置いても大事なことですよね。だからこその、バッターボックスでの大地コールがあるんだと思います。
今季はZOZOマリンにラグーンが出来ましたが、それよりもしっかり捉えてのホームランが多かった印象です。
今季やはり集中力のギヤが1段階上がったのか、特別三振数が増えたワケでもなく、純粋に芯に捉える確率が上がったシーズンでした。
途中までは荻野と並んで打率3割、首位打者を狙える位置にいたのですが、後半にやや失速して3割を切ってしまったのは来季以降の課題かもしれません。
それでも、色々なポジションを守りながら、打順も2番を打ったり下位打線を打ったりと様々で、犠打もしっかりこなす中でのこの成績なので、貢献度ナンバーワンと言っても過言ではないシーズンだったと思います。
それだけに、そのような「便利屋」としての使われ方が大地としては納得いかないのも分かります。
出場させたいからこそ、チームの穴を埋める役割をしてもらっているのですが、裏を返せば、穴が無ければ開幕戦のように出場出来ないということでもあります。
これは大地としては不本意で、「だったらレギュラーとして出れるチームに行っても良いかも」、と思うのも無理はありません。
Youtubeの里崎チャンネルでも紹介されていた、「追い出され型」に該当しますね。
レアードのサード確定はもちろん、ファームには安田尚憲という本塁打王+打点王の2冠のバケモノが控えています。
ショートには藤岡、セカンドには中村奨吾がいる中で、大地の出番は今後減っていく可能性は確かに高いです。
井口監督との心の距離感も端から見ていて若干感じますし、大地はFAで他の球団に行く可能性が高いと思います。
通算999安打で、1000本目はもしかしたら他球団で達成することになるかもしれません。
ただ、だからと言って大地には絶対に残って欲しいとは言えないですし、本人が納得して決断してくれればそれで良いかなと思います。
個人的にはロッテの内野は層が厚いとは思っていませんし、レアードも2年契約とはいえ来年も活躍できるかは分かりませんから、残った方が良いんじゃないかなーと思います。
どういう結果になるかは分かりませんが、この件に関してはドキドキしながら続報を待ちたいと思います。
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